危機は様々なところに潜んでいます
我々は常に、様々な方面において、危機にさらされて生きています。個人の次元から企業などの様々な組織、更には国内および国際社会の次元に至るまで、緊急事態は何時何処で発生するか分かりません。そして緊急事態、すなわちあらゆる種類の災害、事故、犯罪などは、一瞬にして、大量の人命や財産、あるいは社会的信用や安定を奪いかねないものです。そういった非日常的な危機事態に対して、組織が採る対策と手順の全般のことを、危機管理と言います。
危機管理の意味
日本語で危機管理と言うと、クライシスマネジメント(Crisis management)とリスクマネジメント(Risk management)の両者の意味を含む場合もあります。クライシスマネジメントとリスクマネジメントは、どのように異なるのでしょうか?クライシスマネジメントとは、既に発生した危機に対して、そこから受けるダメージをなるべく減らそうという概念です。一方、リスクマネジメントとは、これから発生するかもしれない危機に対して、事前に対応しておこうという行動です。
危機管理の例
具体的な例を挙げて説明すると、外出するときに雨が降っても濡れないで済むよう、折り畳みの傘を持って出かけるのはリスクマネジメントなのです。これに対して、傘を持たずに外出して雨に降られてしまい、あわてて雨宿りの場所を探したり、コンビニエンスストアでビニール傘を買ったりするのがクライシスマネジメントなのです。このように、厳密には異なる二つの概念ですが、危機管理という言葉を使う場合、クライシスマネジメントを指すのか、その両方を指すのかは、非常に曖昧です。
危機管理への意識の高まり
危機管理とはそもそも、国際的な戦争や紛争といった事態への対応、特に冷戦下における米ソ核戦争の危険性の高まりの中で、必要性が認識され始めました。その後、自然災害への対応、そして企業における事件・自己への対応、学校や病院などにおける安全確保など、様々な分野において適用され、活用されるようになりました。日本国内では、1995年の阪神・淡路大震災の際に、政府の対応の遅れが露呈されたことからようやく、関心が集まるようになりました。
危機管理の重要性
危機が発生する対象が国際社会であろうと、企業や学校であろうと、そして危機の内容が、人災であろうと、天災であろうと、危機管理の基本は同じです。一つ目は危機を予防し、回避させることです。天災など予防できない危機に対しては、事態に備えた準備も必要です。二つ目は危機による被害を最小限にとどめることです。日頃から、危機発生時にどのように対応するか、意識することが大切です。そして三つ目は再発防止です。危機発生時の対応に問題があった場合は、新たな対策を練ることが大切です。
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